2015/06/21 22:18:32

「かんちがい音楽評論」JAZZ編 中山康樹 彩流社 165ページ
『全員を敵に回しませんか』 こんな編集者の誘いから書かれた本。
実名で「勘違いしてないか?」と筆者の鋭い突っ込みが述べられる。
特に山中千尋、菊地成孔が頻繁に登場。
両名とも日本を代表するジャズミュージシャン(らしい...先日購入したムック本「ジャズの教科書」に是非聴きたいジャズミュージシャンが10名ほど載っているが両名とも記載されているので....自信なさげ)。
「こんな事書いて後で大丈夫かいな」と心配になる。
自分に直接火の粉が掛からない安全地帯にいながら、論評するのは如何がなものか。
歴史上の巨匠や、海外のアーティストをこき下ろしても、自分の身近なアーティスト、ましてや自分のCD出してるレコード会社にはこき下ろす材料に困らないはずなのに口をつぐむのはフェアとは言えない。
マイルス・ディヴィスをよく引き合いに出す菊地は自分が音楽家として比べ物にならないほどの開きがある事を置き去りにしている。
評論家は「Yes!」を前提に論を起こす者ばかりだ。
「周回遅れ」の評論家.... etc.....
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自分に置き換えても、耳の痛い突っ込みが随所にある。
ジャズに関する事を、そのまま他の項目、例えばクラシック音楽、ギター音楽に置き換えてもそのまま通用する。

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