2017 / 10
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アッという間にもう八月。
書籍集中購入月間。

その前に、七月の読書から。
(映画同様、新聞のレビュー・帯解説等に含まれる筋は「ネタバレ」に含まれないと考えます)

斉藤

『新選組・斎藤一のすべて』 新人物往来社編 256ページ (図書館)
新選組、主要人物でありながら謎多き”斉藤一”の考察本。
浅田次郎の『壬生義士伝』で左利き故、坂本龍馬暗殺の犯人とあったが、この本では「左利き」は間違いとある。
そもそも『壬生義士伝』の吉村貫一郎自体が新選組三部作の著者、下母澤 寛の創作っぽい。
読み応えあり。

夏
『夏の庭―The Friends』 湯本 香樹実 221ページ (新潮文庫の100冊) 
「人の死ぬ瞬間はどんなだろう」小学校の仲良し3人組が ”死にそう”と目星をつけた老人の観察を始める。
...が、いつしか老人との交流が。
映画『スタンド・バイ・ミー』(これもそういえば観ました)を思わせる少年達の小さな冒険。
夏休み課題図書的な童話。
ホンワカする。

ロリ

『ロリータ』 ウラジーミル ナボコフ 623ページ (新潮文庫の100冊)
これは一体どのジャンルに属するのか。
「ロリコンオヤジと美少女の不思議な愛」と紹介文にある。
そのて(どのて?)の本かと思われる向きもあろうかと。
「世界文学の最高峰」ともある。
なのに内容から発禁処分になったりと、センセーショナルでもある。
中年男の少女への倒錯した恋。
これだけ見ると確かにとんでもないオヤジの話なのだが、何ともいえない哀しさと寂寞感が漂う。
そして全編に渡り、痛烈な警句やジョーク、秀逸な比喩が満ちている。
(それ故か、ナボコフ自身はこの作品を喜劇だと言っている:参照・ウィキペディア)
その比喩も外国人である(作者から見て)私には分りにくかったりする。
*マークに従って『注釈』を見ると「作品の結末に関する言及もあるため、読了後にお読みください」。

「『もう一度読め!』ってか」
(現在再読中! 読み解く為の参考書まである。)
再読したらまた備忘録に... 今度はネタバレ含みそう。

女性はこの本をどう読まれるのだろうか。
機会があったら訊いてみたい。

押し入れ

『押入れのちよ』  萩原 浩 377ページ  (新潮文庫の100冊)
ファンタジック・ホラー、つまり可愛らしい怪談。
表題を含む9編の短編集。

小心者の私は怖がりのくせに「怪談」とか好きだったりする。
上田秋成の『雨月物語』小泉八雲の『怪談』、子供の頃トイレに行くのが怖くなるくせに読んでいた。
しかし昨今の、ただ恐怖心を煽るだけのグロテスクなストーリーのない(と思われる:コワそうで見てないので)ホラーは大嫌いである。
キザな言い方になるが『怪談』は ”想い ~会いたいのにもう会えない人への~” 言い換えれば ”愛" がなければ、人をトイレに行きにくくするだけの薄っぺらな怖さだけになる。

「押入れのちよ」は、人を怖がったり、食いしん坊だったりと可愛い、そして可哀いそうな幽霊だ。
この手の話は好きである。
「木下闇」「ロール」も面白い。
このようなジャンルは”Gentle ghost story”とも呼ばれるらしい。

私の嗜好を知ってか知らずか、数年前の誕生日に『花まんま』(朱川湊人:直木賞受賞作)を娘がプレゼントしてくれました。
こちらも表題を含む6編の短編集。

「大人になったあなたは、何かを忘れてしまっていませんか? 」

と思わず胸に手を当てたくなるキャッチ。

『凍蝶』(いてちょう)は秀作 ...そして哀しい。

こちらでは『ノスタルジック・ホラー』とあります(この方が好き!)


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鈴木 豊

Author:鈴木 豊
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